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愛おしいキミに極甘な林檎を
第57章 私は愛しい大魔王の小悪魔

課長だけに聞こえるように小さな声でそう言ってから先に足を進めた。
色気を少し混ぜてみたせいで驚かれたのか、課長はすぐに私の後を追ってこなかった。
激しいことが好きなのは事実だ。
私はMだから普通ばかりでは物足りない。
キスマークをつけられて縛られておくくらいが丁度いい。
性癖を教えた後に課長とふと目が合うとすぐに逸らされた。
意外とか何か思われていそうだけど、作戦が上手くいったような気がした。
でももう少し……。
念には念を入れておこう……。
「お疲れ様です。コーヒーここに置いておきますね」
午後の休憩になった時、休まず仕事をしていた課長のデスクにコーヒーを置いた。
「ありがとう、乙羽。いつもすまないな」
「風子は課長に毎日甘いな~。課長ばかりずるい!」

