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愛おしいキミに極甘な林檎を
第57章 私は愛しい大魔王の小悪魔



それから郁哉さんが何を思って嘘をついているのか、知られないように確かめることを決めた。



これ以上悩むことがないように今度はソラ先輩のことを私が守る。


どんな大切な人を敵に回したって、私はソラ先輩の味方でいる。


彼を傷つけないためにも、自分が傷ついてもいいから守る。

――――だから私は郁哉さんを裏切った。



「乙羽はそんなに悩んでいたのか……」


「今日こそ私の彼氏に何の恨みがあるのか答えてください」


「恨みか……」


本音を聞き出すために今まで色んなことをしてきた。


話して貰えるように機嫌も取っていたし、自分から情報を開示すれば話してくれやすいと本に載っていたから実践してみた。


この瞬間のために……――――



「彼を傷つけるようなことをしたら私が許しません。郁哉さんにどれだけ憎まれたとしても守ってみせます」


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