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愛おしいキミに極甘な林檎を
第10章 告白と脅迫

「こういう事です。風子ちゃんは上司と抱き合っていたんですよ」
ニヤリと笑った佐伯さんはスマホを取り出して理人さんにあの写真を見せていた。
酷い……。
理人さんに見られてもダメージはないけれど、見せびらかされていることに悲しくて言葉も出なかった。
「すみません。僕は視力が0.002なので目がかなり悪いんですよね。もう少し近くで見たいのでスマホを貸してもらえます?」
「どうぞ。婚約者が浮気してるところを見てください」
「…………」
「んー、どれどれ拡大は……っと。これが風子さんですか?……そうですかー。ありがとうございます」
理人さんが写真をよく確認してからスマホを返すと佐伯さんは目を大きく開いて焦っていた。

