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愛おしいキミに極甘な林檎を
第59章 ふたりからひとつへ



「私が行っても大丈夫なんでしょうか……」


「大丈夫。あのネットの騒ぎはもう落ち着いたから何とかなるでしょ」


「今度こそ認めてもらえるように何とかしてみせるよ。風子も行くよね?」


「はっ、はい!頑張ります」



和やかな雰囲気で晩御飯を食べ終えた後、叶斗さんは「美味しい料理をありがとう」っと言って乾いたスーツを着て帰って行った。


上着を脱いで着替える時に見えた衰えぬ肉体が目の保養になったのは、夫となる人に口が裂けても言えない。



二人で晩御飯の片付けを終えて一段落した後、ソファに腰を下ろして休憩する。


大事な話をする時はいつもテレビの電源をつけずにここに座っていた。


「お爺様と会うのは怖い?」


「少し怖いです。でもソラ先輩のお父さんと話していたら大丈夫な気がしてきました。

こんな私を嫁として受け入れてくれるんだなって思いまして……」


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