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第59章 ふたりからひとつへ

体温を感じたくて寄り添ってみると、髪をそっと撫でられて癒される私。


長い時間、触れられなかったからこの温もりが恋しかった。


「嫁というか家族だよ」


「ふふっ、いっぱいです。お爺さんとお婆さんは怖いですけど、ソラ先輩の家族とも仲良くしていけそうだなって思います」


「それなら良かった」


次に話したいことを考えながら彼氏をじっと見る。


色々話したいことはあるけど、過去を知った今、ソラ先輩に伝えるべき言葉はこれだと思う。



「昨日はごめんなさい」


「ん？何のこと？」


「ハートのチョコのことです。本当にあれに似たチョコをソラ先輩にあげたのに、信じられなくて違うなんて言ってしまいました。反省してます……」



「俺のこと、まだ信用できない？」