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愛おしいキミに極甘な林檎を
第11章 甘い口付けを再び……

尾行してこないか後ろを振り向いて警戒しつつ祖父の家を離れた。


待ち合わせ場所に着くと会う約束をしていた彼がいて、その彼の家に遊びに行くことになった。




「お邪魔します。ソラ先輩って意外と部屋を綺麗にしてますよね」

今日会いたかった人はソラ先輩。


自分が住みたいと思っていた部屋にもう一度足を踏み入れて私は目を輝かせる。


「ここに引っ越してからは特に綺麗に保てるように掃除を頑張ってるんだ」


どこまで頑張っているか他の部屋を見せてもらうと確かに隅々まで綺麗にしているようだった。


でも引っ越す前と何も変わらない部屋が一つだけあった。

「この部屋は何も置かないんですか?」



「うん。その部屋はね……、俺は使わないかな」


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