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愛おしいキミに極甘な林檎を
第59章 ふたりからひとつへ

「あははっ。賢い!その賢さを活かして仕事で使う本を代わりに取って欲しいの。高いところに置いておいたから届かないのよ。今ちょっと手伝って」
「それは賢さとは関係ないと思うけど……。風子はここで待ってて」
「分かりました」
ソラ先輩たちが部屋から出ていってドアが閉まり、ひとりになって静かになる。
この隙にもらったストッキングを穿いて待っていよう……。
ワンピースをたくし上げてからベッドに腰を掛けて、今度こそ破かないように爪先からゆっくりと穿いていく。
ソラ先輩のお母さんとは身長が同じくらいだからサイズもちょうどいい。
細かいところまでフォローをしっかりとしてくれるから義実家とも上手くやっていけそうだ。
立ち上がって爪先の位置がぴったりとくるようにストッキングを直していると急にドアが開いた。
「――――兄さん、今度一緒に……、って姉さん!?」

