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第59章 ふたりからひとつへ

「生脚が好きな兄さんが姉さんにノーパンをさせて……いや、姉さんが兄さんのために生脚でノーパンで……」


壊れてしまったのは昴くんの方だ。

余程衝撃的だったか、受験勉強の疲れがまだ抜けていないのかぶつぶつと唱えている。



「あれ、昴。どうかした？」


このタイミングでソラ先輩が戻ってきて、壊れてしまった昴くんを目にして首を傾げていた。


「僕……、兄さんと姉さんのことを……そういう目でしか見れないや……」


「いや、そういう目ってどういう目だよ」



「なんか…変態っていうか……。もっと純粋に付き合っているんだと思ってた……」


昴くんはソラ先輩のことを“いいお兄さん”として尊敬していたようだったから、スケベである事実を受け入れられないんだろう。


「……そうか。昴は今までお爺様とお婆様に恋愛をすることを反対されていたみたいだし、大変だったね」