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愛おしいキミに極甘な林檎を
第11章 甘い口付けを再び……

「会ってくれるかずっと不安だったから、すごく嬉しかった」
唇を離された後、切なそうな顔で見つめられて胸が苦しくなる。
「どうしてですか?」
そう尋ねると大事な話があると言わんばかりにテレビを消された。
「他に好きな人がいるんだろ」
「…………。それを知ったのにどうして指輪を外さないんですか?」
ソラ先輩の右手に自分の手を重ねて薬指にはめられている指輪を撫でた。
「待っているんだ。風子が俺のことをもう一度好きになってくれることを……」
「……ソラ先輩」
「三年前にも迷ったことがあったよね。付き合っていても傷つけ合うことしかできなくなってしまったことがさ」
「そうですね……。懐かしいです」

