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第11章 甘い口付けを再び……

「でも一緒にいるのがつらい道だと分かっていても風子は俺を選んだ。だから……また選んでくれるって信じてる」


とても苦しかった時を乗り越えられたのは、ソラ先輩も私と一緒にいてくれることを選んで傍にいてくれたから。


あの時のことを思い出すと複雑な感情で胸がいっぱいになる。


「私はまだ信じてませんよ。再会してから気持ちが分からなくなってましたが、音信不通にしたソラ先輩のことを許せないんだって気づきましたから」


「そうか……。ごめんね……」


「でも最近少しずつですけど幸せだったあの頃が見えてきて、いつか許せる時がくるような気がしてきました」