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愛おしいキミに極甘な林檎を
第60章 夢見ていたシアワセの未来



「俺だって前から風子との結婚を考えていましたよ」


「そっ、ソラ先輩!?」



「風子が就職して、仕事に慣れて、気持ちに余裕ができた頃を見計らってプロポーズしようと考えていましたから」


「彼氏くんは女に関して考えが甘いわね!いや、甘すぎ!

大学生の頃は良かったと思うけど、社会に出たら女は分からないものよ!?

学生の頃は男がガキっぽく見えていたけど、働いている男は大人で魅力的に見えて彼氏よりも会社の上司や同僚に惹かれるってパターンもあるんだから」



「……すみません」


那砂さんに尽く説教をされてしょぼんと落ち込むソラ先輩。


実際、郁哉さんのこと……職場の上司を私は好きになりかけていた。だから、この話に踏み込んではいけない。



「でっ、でも誰から送られてきたか分からない婚姻届に気味が悪いなって思っていたので解決して良かったです」


「……噂をすれば、その関連人物が外を歩いているし」


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