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愛おしいキミに極甘な林檎を
第60章 夢見ていたシアワセの未来

「夫婦で遊びに行きたかったら、子供の面倒を見てやるから頼れよな」
「颯太くんったら、叔父ちゃんになりたいだなんて気が早いんだからぁ~。って、あんた達もう子供を作ったとか!?」
「…………」
「まだです」
イエスかノーの二択を言えばいいのに、黙っている私の代わりにソラ先輩が答えてくれた。
「あら、じゃあハネムーンベイビーかしら。那砂はそれも素敵だと思うー!」
今は入籍することで頭がいっぱいで、子供のことを考える余裕もないから苦笑いをして流した。
ソラ先輩は私と違ってもう少し先のことも考えていそうだけど……。
「風子ちゃんと彼氏くんが無事に結婚できるようで良かったわ。
まだ早いけど、ホワイトデーの日には会えないから今言っておくから。……結婚おめでとう」

