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第60章 夢見ていたシアワセの未来

「……私はソラ先輩ほど意地悪じゃないですよ」


今にも腰の方へと下ろしていきそうな手に支えられながら私はにっこりと笑って答える。

するとソラ先輩も目を細めて微かに笑っていた。


その瞳に濃やかな愛情を感じて、舞い降りてくる雪さえも忘れてしまうほど心が温かくなった。



家に帰ってからもその気持ちが抑えられなくて、身体を求められたら素直に応じる。


気持ち良くなることよりもひとつになりたくて、早く繋がりたいとおねだりした。


「可愛いよ……、風子っ」


「はぁ…、んっ……、意地悪でも……？」


「うん。風子の全部を愛してる……」



「……私もソラ先輩の全てが好きです」


ひとりじゃなくて、これからはずっとふたりでいれる。


長い道のりを歩いた私はあなたと結ばれるから。



愛おしいあなたと……―――――