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第60章 夢見ていたシアワセの未来

晩御飯を食べた後、乙羽家の母が持ってきてくれたダンボールからふたつのぬいぐるみを取り出して見せた。


そのくまのぬいぐるみの衣装はウエディングドレスとタキシードを着ている。


「もちろんだよ。キャラものか迷っていたみたいだけど、くまを作ってって頼んでいたんだね」



「はい。今年のホワイトデーの時にもらった、アクセサリーを持っていたくまのぬいぐるみが可愛くてはまっちゃって。
ぬいぐるみをプレゼントでもらったのは初めてなんですよ」


「確かに今まであげていなかったね」


入籍した日にもらったぬいぐるみを持ってきて、母が作ってくれたぬいぐるみの間に置いてみる。


母が作ってくれた方が大きくて塑羅緒さんからもらった方はその二分の一ほどの高さだった。



「こう並べて見ると二匹の赤ちゃんみたいですね」


「…………」