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愛おしいキミに極甘な林檎を
第60章 夢見ていたシアワセの未来



幸せな日々と共に刻々と時間が過ぎていく中、ずっとそのことを考えていた。


仕事が終えてマンションに帰ってきた時にポストを開けると入っている郵便物。


それを見て思いついた。



“手紙”を書こうと……。


これなら私の想いをたくさん伝えられるし、形として残しておける。


家事を終えてから暇な時間ができると一人で部屋にこもってそれを書いた。


やってみると意外と自分が思っていることを書き出すことが難しい。


ましてや、この伝えたい気持ちを文字にすると、くすぐったくなるような言葉ばかり並んで照れくさくなって上手く進まない。



「最近部屋にひとりでこもることが多いよね。何を書いてるの?」


「そっ、塑羅緒さん!?見ちゃダメです!」


背後から覗かれそうになり、急いで机に伏せて書いている途中の便箋を隠す。


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