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愛おしいキミに極甘な林檎を
第61章 真実の愛と花嫁の決意

自分が想像していたよりも温かい世界がある……。
それを知って不安だらけだったことから解放された私はソラ先輩の胸に飛び込んだ。
すると、迷わず体を両手で包んで受け入れてくれた。
ぬるめのお湯に浸かっているから肌に触れると目立った温かさを感じられて目を細めて浸る。
「そうですよね。いつかまた思い出せるように私も明日を考えて前に進もうと思います」
「……俺のせいでこんなことになってごめんね」
抱いたままどこか悲しそうな声でソラ先輩が謝ってきたけれど、私は笑顔のまま甘えていた。
「ソラ先輩は何も悪くないです。私のことをたくさん考えてくれてありがとうございます。
この事も忘れないように日記に書いておきますから」
「日記か……。そういえばあれがあったな……」

