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愛おしいキミに極甘な林檎を
第61章 真実の愛と花嫁の決意



なぜか数枚省かれた後、今度はアルバムに挟まっていない写真を渡された。


私のスマホにも保存してある写真と同じ時に撮ったと思われるものもいくつかある。


笑顔で寄り添っているから最近も大学生の頃と変わらず楽しい日々を過ごしていたようだった。



でも三枚ほど明らかに浮かれない顔をしている私とソラ先輩が映っている写真があった。


「このカップみたいな乗り物に乗っている時の写真はどうして真顔なんでしょうか?」



「それは喧嘩というか……、お互い話したいことを素直に話せなかった次の日に遊園地に行ったんだよ。

理人さんと那砂さんとダブルデートをしたんだけどね、いつの間にか撮られたんだ」


「あはは。楽しそうな乗り物に乗ってるのに二人で真顔だなんてシュールですね。面白いです」



笑っている私を見てソラ先輩もニコニコしているけど、省いた写真を裏面にしてそっとテーブルの上に置いていた。


「それも見せてくださいよ。何か思い出せるかもしれません」


「いや、これはダメだって。見たらビックリするから」


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