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愛おしいキミに極甘な林檎を
第62章 愛おしいあなたに……

「ソラ先輩が私を白く染めたからですよ。付き合っていた時に『俺を選んでくれるなら白く塗り潰してあげるよ』って言ってくれたじゃないですか。
だから愛を誓う時にはウエディングドレスと同じ色がいいです。“私はあなたの色に染まりました”ってことで」
「なるほど。それはとてもいい考えだね」
「ふふっ、分かってもらえて嬉しいです。今までいろいろあって他の色が滲みそうになりましたけど、真っ白に塗りつぶしてしまうんですからソラ先輩の色は濃厚な白だなって思います」
* * *
どんなことがあって私がそう言ったのか覚えていないけど、話を聞いていて納得できる内容だった。
今の私でもソラ先輩に白いタキシードを着て欲しいと思うのだから。
「私が言っていた“染める”ってどういうことですかね?」
「そこも思い出せないか……。少しは思い出せているように見えるんだけど……」

