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愛おしいキミに極甘な林檎を
第12章 裸の付き合いとイケない妄想

何も知らないソラ先輩に課長が私との秘密の関係を話さないか不安で仕方がない。
どうか余計なことは言いませんように……っと祈るばかりだ。
もし、私の好きだった人が課長だとソラ先輩にばれるとせっかくできあがった男の友情を壊し兼ねない。
寧ろ、その瞬間で崩壊する確率が高い。
大学生の頃、私に好意を抱いていた男子に偶然会った時に紹介したらソラ先輩は仲良くなれないと言っていたことがあるから……。
「今日行くところも別なんですよね。風子とは一緒に行けませんね」
「ああ。オレたちは二人で楽しめるが乙羽はひとりで楽しむことになってしまうな」
愉快に笑ってるけど、一体どこに行こうとしているんだろう。
街を外れて山に向かって長い坂を進んで行く。
登山……?

