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愛おしいキミに極甘な林檎を
第62章 愛おしいあなたに……



「俺も同じだよ。風子に出会えて、俺との未来を選んでもらえて夢のように幸せなんだ」


祝福する拍手が湧く中、抱き合いながら私たちにしか聞こえないように言葉を交わした。



顔を上げてソラ先輩と目を合わせると、新郎新婦席に飾られている綺麗に咲いた花のように明るい笑みが零れる。


ふと、乙羽家の両親の方にも視線を移すと喜んで手を叩いて見守ってくれていた。


まだ披露宴は終わらないけど、大切に育ててくれた両親に親孝行ができるような結婚をして良かったとつくづく思う。



それに一番喜ばせたかったソラ先輩も照れながらもいい笑顔をしている。


だからこの未来を選んで間違いなかった。


ソラ先輩と共に歩む未来に決めて良かった。


心の中に根付いて、二人で育ててきた枯れることのない花が咲いているからそう思える。


愛が結ばれたこの先もその花をソラ先輩と一緒に大切に育ていきたい。


温かい太陽の光が降り注ぐ時も、曇っている時も、雨が降っても、雪が降り積もってもずっと……、ずっと……――――


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