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愛おしいキミに極甘な林檎を
第63章 愛おしいキミに……

まだ社さんの後ろ姿が視界から消えないうちにソラ先輩が私の耳元で囁いてきた。
こくんと頷いてからそっと背中を押されて室内に入り、玄関のドアをパタンと閉められる。
「えっ……、ソラせんぱ……」
いつも通りこのままリビングへ向かうと思いきや、廊下の壁に体を押し付けられて強引なキスで口を塞いでくる。
急な出来事に驚く隙もなく、ソラ先輩のぬくもりで体中が埋められていく。
「んっ……、っ……。はぁっ……」
すぐに終わるキスではなくて角度を変えて何度も繰り返してくるから逃げることができない。
体を押さえつける力は強いのに、唇の感触を味合われるように口付けはとびきり丁寧で興奮してしまう。
やっと唇を離された時には私の体の力は抜けていて、細めた目でソラ先輩を見つめることしかできなかった。
「はぁっ……、はぁっ……」
「社さんに何を聞かれたの?話したことを全部教えてよ」

