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愛おしいキミに極甘な林檎を
第64章 番外編:危険な逆ハーデート



「私は乗ってるだけなのでソラ先輩ほど疲れてませんよ。でもドライバーには休憩が必要なのできちんと休んでくださいね」


それに今日は時間がたくさんある。仕事から帰って来るとあっという間にソラ先輩といる時間が過ぎていくけど休日である今日こそはゆっくりと過ごせるはずだ。



高速道路のサービスエリアへ向かうと、敷地内には美味しそうな食べ物があるお店が数軒並んでいた。


近くを通ると甘い物やお餅やおにぎりのみそ焼き、焼き魚など食欲をそそる匂いがしていてお腹が空いてくる。

まだお昼ご飯を食べるのは早いというのに目移りしてしまう。


「甘いイイ匂いがする……」


「そうだね。色々あるみたいだね」


「はい。それじゃ、急いで行ってきますね」


「急がなくていいから。その辺を見ているし、ゆっくりでいいよ」


食べ物の誘惑を我慢して私はお手洗いに行くためにソラ先輩と一旦別れた。


トイレを済ませた後に化粧台へと向かい、少しばかりくるんと巻いてきた長い髪を手ぐしで直す。


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