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愛おしいキミに極甘な林檎を
第64章 番外編:危険な逆ハーデート

今日は久しぶりの遠出デートということもあり、ソラ先輩に少しでも可愛いと思われたくてお洒落をしてきた。
だから、私は付き合った頃を忘れないように今日は特に身だしなみに気をつけている。
服も買ったばかりの新しいワンピースを着て、化粧もいつもより時間をかけて丁寧にした。
この努力を先程“可愛い”っと言ってもらえて私は上機嫌だ。
それだからなのか、鏡を見た時の今日の私の表情は柔らかくて自然と口角が上がっていた。
「ソラせんぱーい!遅くなってすみません」
トイレから出た後、小走りでソラ先輩の元へ向かうと甘い匂いがしていた正体の物を両手に持っていた。
二つあるということは私の分まで買ってくれていたんだろう。
「クレープ!美味しそう!」
「この前、テレビでやっていて風子が食べたがっていたよね。デザートにはまだ早いけど疲れた時には甘い物かなって思って」
「そうなんです!仕事終わりに食べに行こうかなーって思ってずっと行けないでいましたからすごく嬉しいです。
お昼ご飯を食べる前に食べては卑しいなって思われそうだなって思いまして言えなかったんです」

