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愛おしいキミに極甘な林檎を
第64章 番外編:危険な逆ハーデート

「ふっ、そんなことを考えていたんだ。俺の前では卑しくていいんだよ」
「あはは、ソラ先輩ったら私に緩すぎですね」
近くにあったベンチに二人で座り、私は買ってもらったいちごクレープを頬張る。
いちごのソースが甘酸っぱいけれど、とても甘く感じるのはソラ先輩のせいでもありそうだった。
ソラ先輩の食べていたチョコクレープも分けてもらったけどこれも甘い。
今、キスをしたら甘い味がするんだろうな……。
そんな疚しいことを考えてしまうのもソラ先輩なら許してくれそうだ。寧ろ、喜んでくれるだろう。
何か問題がある時はソラ先輩の気持ちが分からなくなる時もあるけど今ならしっかりと分かる。
一緒にいる時もきちんと心が繋がっている気がするから……。
クレープを食べ終わってから、私たちは目的地へ向かって再び車で移動する。
もう一時間は移動しているからこれから行くところは住んでいる場所からかなり距離があった。
それでもまだ着かず、午後一時も過ぎて途中で昼ご飯を食べてから今日のメインの場所へと向かう。
「やっとそれらしいところが見えてきましたからもうすぐ着くんですよね?」

