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愛おしいキミに極甘な林檎を
第64章 番外編:危険な逆ハーデート



そう言われてから肩を掴まれると誰もいないことを利用してキスをしてくる。

いつ他の誰かが来てもおかしくない場所だというのにエッチな口づけをしてきたから困ってしまう。


「んっ……、んんっ……。まっ…、て……」


温泉に浸かりながらこんなことをしてはいけないのに、濡れてしまいそうなくらいソラ先輩のキスに蕩けていく私。


一度だけのソフトなキスは耐えられるけど、繰り返されるキスにはいつだって弱い。


その気になっていなくても、相手がソラ先輩だとその気にさせられてしまうから私の体は単純で流れやすいものだ。


「運転してる時もしたいなって思っていたから」


「朝にしたじゃないですか……」


「朝は朝。今は今だよ。風子はしたくなかった?」


「それは……、私もしたかったですけど……。今は誰もいないからイチャイチャしていてもいいですよね」


私からも軽い口づけをした時、せっかくの貸し切り状態が終わりを告げるように脱衣所のドアがガラッと開いた音がした。


他の人が来たから急いで離れようとすると、ソラ先輩にお腹を引き寄せられて腕の中に閉じ込められる。


「――――あら~!いい秘湯じゃない。来て良かったわ」


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