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第64章 番外編:危険な逆ハーデート

もう両手を離しても那砂さんの男根は見えることがないだろう。


足音がしてくる方へ振り向こうとするけど、ソラ先輩が胸を隠しながら抱いてくるから上手く見ることができない。



「流石に女性がいるところにこの格好で行くというのは罪になるのでは……。僕は牢屋になんて入りたくないですよ」



「こういう場では許可されているから大丈夫だ。腹を括っていこう。
温泉では紳士になるんだ……。オレたちは紳士だ……」



でも背後から聞こえてきた声で那砂さんが誰と一緒に来たのかすぐに分かった。


那砂さんの友達だとしても知らない人だったらよかったのに……。




「郁哉さんと理人さん……」


そう言ったソラ先輩はこの状況が信じられないと驚いた顔をしていることに違いない。私だって信じたくないのだから。


裸でいる状態で知り合いにばったり会うなんて最悪だ。……見られたことはあるけど、もう見られたくないと思っていたのもある。


課長と理人さんはかけ湯をしてから私とソラ先輩に気を使って背を向けて温泉に入ってきた。


「ソラ先輩……、どうしましょう……」