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愛おしいキミに極甘な林檎を
第2章 変わる日常

課長は早足で救急箱を取りに行って戻ってきた。
近くに椅子がなかったため、デスクに座らせられて右足を確認される。
初めて体の一部を触れられた。
お姫様のように丁重に扱われる上に足の裏に指が触れているからなのかくすぐったい……。
その右足は膝を打ち身した時のように内出血を起こしていて紫色になっていた。
「腫れてきているな。骨が折れていたら大変だからオレが病院に連れて行くから」
「いえ、行かなくて大丈夫です。見た目よりも痛くないですから」
今日の課長はとても忙しそうなのに、私なんかのために手間を取らせてはいけない。
「だったら、せめて湿布は貼っておこう。……申し訳ないが、ストッキングの上には貼れないから脱いでくれ」

