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愛おしいキミに極甘な林檎を
第65章 番外編:Totus tuus

「どうしたの?悩み事?」
そんな私の異変をソラ先輩が感じ取ったのか、晩御飯の片づけが終わった後に心配してくる。
「実は……、仕事の悩みがあって……」
仕事というか、ソラ先輩の元恋のライバルである郁哉さんに今更脅されているなんて言えない。
だけど、ソラ先輩はなんでも受け止めてみせると余裕ありげな表情で私を見ている。
「仕事か……。風子も大変だよね」
「いえいえ、私はまだまだ下っ端でソラ先輩ほど責任が重い仕事はしていないので……。
だけど、自分では許せないような失敗を今日しちゃいまして……。課長に迷惑も掛けて……」
「そうか。言いにくいんだったら俺から郁哉さんに連絡してあげようか?風子の直属の上司って郁哉さんだよね?」
「えっ!?そっ、そうですけど……」

