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愛おしいキミに極甘な林檎を
第65章 番外編:Totus tuus

なんとなく言いたいことが分かったような気がするけど、それをソラ先輩の口から聞きたい。
首を傾げてじっと見つめていると私が今欲しがっているものが何なのかバレてしまったのかソラ先輩に小さく笑われる。
「……愛してるってこと」
そう囁かれた後にされたのはそっと唇が触れるくらいのキスだった。
作ってもらったココアをもっと飲んでおけばよかった……。
まだ半分以上も残っている。
ソラ先輩がする軽いキスは、これからもっとするよっていうキス。
何度か唇を重ねてから肩を掴まれてしまえば、カップの底に沈殿したココアの濃い部分のように甘いキスが待っている。
「んっ……、んんっ……。気持ち…いい……」
「そんなにとろんとした顔をするとこれ以上もするよ?」

