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愛おしいキミに極甘な林檎を
第14章 囚われる雌

「少し寄り道をして行ってもいいかな」
「いいですよ」
向かった先はソラ先輩と付き合い始めた頃に行った夜景の見える公園だった。
穏やかな雰囲気で暗闇に街の灯りが輝いて見えるのが車から降りなくても楽しめた。
この場所で初めてのクリスマスプレゼントをもらったから懐かしい……。
「こうやって少しでも会ってくれるってことは、風子の気持ちは俺のとこに戻ってきているって期待してもいいのかな……?」
「はい。連絡を絶たれた理由を知ってから少しずつ戻っている気がします。
それに一緒にいたいと思いながらずっと怒ってるのもおかしいですし」
機嫌良くそう言うと、ソラ先輩は目を見開いてから緩めた口元を手で隠した。
「こんなこと聞いて悪いけど……風子、酔ってる?」

