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愛おしいキミに極甘な林檎を
第14章 囚われる雌

それはそうだろう。爽やかに話していたソラ先輩も理人さんと仲良くなるために来たわけじゃなさそうだし。
でも自分の大切な人を貶されるのはあまり面白くない。
「あの人は悪い人じゃありませんから。それに理人さんはどうであれ私の人間関係に口出ししないでください」
顔を合わせずに家にあがり、廊下を歩いて自分の部屋へと向かうと理人さんが後ろをついてきた。
「風子さん、ひとつ言っておきますけど……」
「なんですか?」
不機嫌な返事をしてから一応後ろを振り向いてみる。すると理人さんは真剣な表情をしていた。
「結婚と恋愛は別ですよ」
「私にとっては一緒です。おやすみなさい」

