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愛おしいキミに極甘な林檎を
第15章 お試し同棲は甘い日々?

「風子は十分魅力的だから自信を持っていいんだよ」
「マンネリしてます?」
「全然してないから安心して」
「仕事の疲れがなかなか取れないんですか?」
「ううん。そこまでの疲労はないから心配しないで」
本当に……?
またソラ先輩の気持ちが分からなくなってきた。
普段と変わらないように見えるけど、何かが違くてスッキリしない。
しかもホワイトデーの日の夕方、出掛けようと言われて車に乗ると乙羽家に連れ行かれた。
「帰れってことですか?冗談ですよね……?」
「服をあまり持ってきてないんだよね?綺麗な格好に着替えてきて。なかったら買いに行こう」
「ありますけど……。私ってそんなに地味でしょうか。なんだか傷つきます……」
今日だって化粧をして髪もまとめてお洒落をしたつもりだった。
それなのに可愛くないと言っているようで涙が滲んだ。

