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愛おしいキミに極甘な林檎を
第16章 お試し同棲の夜は激しく…

寝ている時も幸せなまま夜が明けて慌ただしい朝になる。
まだ眠くてぼーっとする中、気合が入った弁当を二人分作った。
色合いも悪くないからこれでよし……。
仕事に行く準備を淡々とこなしているうちにお泊りが終わる時間が近づいてきた。
会えなくなるというわけでものに、寂しい気持ちを隠しながらソラ先輩のことを見送りに玄関へと向かう。
「いってきます」
「いってらっしゃい。ソラ先輩」
軽くハグをしてからキスをしてにっこりと笑って送り出した。
パタンッとドアがゆっくり閉まってからも笑顔は消えない。
いつかこの朝が繰り返されることを心の中で望んでいる自分がいた。

