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愛おしいキミに極甘な林檎を
第17章 犬猿の仲と秘密のキス


隣でにっこりと笑っているソラ先輩が照れて顔を熱くしている私の髪から何かを取ってくれた。


「桜の花びらがついてるところも可愛い」

「そこですか!?」


花びらが優しい風で舞っている桜並木を手を繋ぎながら歩く。

お祭りで見掛ける屋台があったり、桜の木の下にレジャーシートを敷いて座っている人もたくさんいた。


「花見ってこんな感じなんですね。私は皆で桜の花びらを観察して書いたものを発表し合う場なのかと思ってました」


「それは小学生の理科の観察かな」


暫く歩いた後、人が周囲にいなくて静かに楽しめそうな場所を見つけた。

桜の木の下だから綺麗な花を見ながらご飯を食べれる。


「ここでお弁当を食べましょう!」

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