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愛おしいキミに極甘な林檎を
第17章 犬猿の仲と秘密のキス

目を丸くした私は恥ずかしくてソラ先輩に触れていた体を離す。
なんと隣に陣取ったのは、理人さんとその弟と妹だった。
「風子ねえちゃーん、らぶらぶだね」
「らぶらぶぅ~」
「おや、風子さん偶然ですね。弟と妹が花見をしたいと言っていたもので僕も花見に来ていました」
絶対偶然じゃない!
兄弟揃って花見に行くなんて聞いていなかったし、朝に私の話を聞いてここにやって来たんだ。
しかも花見スペースはかなり空いてるのにわざわざ隣に陣取っている。
きっと理人さんは私のデートを邪魔しにきたに違いない……。
レジャーシートも何気にぴったりくっつけてるし。
私たちが食後にのんびりしている中、隣では昼食が始まった。
「賑やかになったね」
「なんかすみません……」

