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愛おしいキミに極甘な林檎を
第18章 この愛の行方は……
次の日。ソラ先輩が私の祖父の家にやってくる時間が近づいてきてそわそわしてきた。
一体どんな反応をされるか緊張する。
「風子さん……」
スマホで時間を見て茶の間をうろうろしていると理人さんに話し掛けられた。
「はい?なんですか」
「これからあの方が千十郎様に挨拶に来るんですよね」
「そうですけど、どうかしましたか?」
「いえ……。なんでもありません……」
声のトーンや表情を見た感じあまり元気がなさそうだった。
結婚相手を決めたから余程ショックを受けているんだろうか。
何か言いたそうにして話さない理人さんを見て私は首を傾げていた。