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愛おしいキミに極甘な林檎を
第18章 この愛の行方は……
挨拶する以外に用件なんてあっただろうか。
一旦静かになった後、何の迷いも感じられない姿をしたソラ先輩からその答えがやって来る。
「――――風子さんを俺にください」
「ソラ先輩!?」
いきなり結婚話……!?
ここまで話すなんて一言も効いていなくて驚きのあまり目を大きく見開く。
重大な内容を持ち出したソラ先輩の隣にいる私の方が緊張して手に汗が滲んできた。
「お主がわしの孫の婿に来てくれるのか」
でも祖父に結婚のことを話すという事は、ソラ先輩は本当に決心してくれていたんだ……。
まだプロポーズはされていないけどすごく嬉しくて口元が緩む。