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愛おしいキミに極甘な林檎を
第18章 この愛の行方は……
仕事もちゃんとしてるし、何も問題ないから大丈夫だろう。
かなり驚いたけどこの話は上手くいくに違いない。
自分の恋人を認めてもらうのを気恥ずかしくなりながら落ち着きを取り戻す。
「俺は“ください”と言ったのですが」
――――婿に来るではなくて、嫁にください……!?
ソラ先輩のその一言で急に胸騒ぎがしてきた。
「風子を嫁にはやらん。この家には跡継ぎがおらんのでな。……それに事情は風子から聞いておろう」
「借金ですよね」
「左様。その代わりにここに来て跡取りを産んでもらうことになったのだ」
「八百万円……でしたっけ。それならこちらが一括でお支払い致します」
「戯言を。お主のような小僧にそのような大金を払えるわけがなかろう」