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愛おしいキミに極甘な林檎を
第18章 この愛の行方は……
祖父の言うとおり、まだ社会人三年目のソラ先輩が払える額ではない。
逆に借金を背負ってこれから生きていくようなものだ。
不安になってソラ先輩の方を見ると目が合い、一瞬だけ微笑んでくれた。
「千十郎様。口を挟んで申し訳ありませんが、彼は大空コーポレーションのお孫様でございます」
「…………。社長の孫がわしのところに来るとは何が狙いだ」
社長の孫……?
驚いて声も出ないのはこういう事なんだとこの時に知った。
最早、目の前で行われている会話を理解するので精一杯になってきた。