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愛おしいキミに極甘な林檎を
第18章 この愛の行方は……
「政略結婚などするつもりはありません。純粋にお付き合いをした上で思いましたので」
押されている祖父の機嫌がどんどん悪くなっていくのに対し、ソラ先輩は怯まずに堂々としている。
生徒会長をやっていた高校生の時も何があっても臆することなく活動していたからこれは本質なんだろう。
「風子よ。この男に脅されたり、騙されているんじゃなかろうな?」
「いいえ、そのようなことはなくお付き合いしていました」
首も振って強く否定した。
「では、嫁に行くつもりで此奴と付き合っておったのか」
「ちっ、違います!私は……、婿に来てもらえるのかと思っていました……」
「風子もそう言っておる。どうしても結婚したいならお主が婿になるしかあるまい」