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愛おしいキミに極甘な林檎を
第18章 この愛の行方は……
「俺は長男なので婿にはいけません。だからこうして風子さんのお爺様にお願いをしに来たのです」
遂に怒りを爆発させた祖父はテーブルをバンッと叩き、場の空気を凍らせた。
「何なんだ!話にならん!」
そして交渉を決裂するように言い放ってから部屋から出て行った。
「…………」
すべてが上手く行くと思っていたから唖然とする。
同時に虚しさも感じていた。
「ソラ先輩……、せっかく来てくれたのにごめんなさい」
「大丈夫だよ。俺の方こそ驚かせてごめん」
帰ろうとするソラ先輩に私もついて行こうとすると、理人さんが行くなと言っているように片腕を広げて邪魔をしてくる。