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愛おしいキミに極甘な林檎を
第18章 この愛の行方は……
「意見が食い違っていることから付き合っているのが無駄だと気づかないのか」
「それは……」
「わしの力で乙羽家の両親を今すぐになんとでもできるのを忘れるのではない」
血は繋がっていなくても私を大事に育ててくれた母と父にまたあんな心配事を……。
「私を脅してるのはおじいちゃんの方じゃないですか!」
拳を握って祖父に怒鳴った私は自分の部屋へと早足で戻った。
それから一人で部屋に閉じ篭って暫く泣いていた。
膝を抱えて縮こまっていると、ドアをノックをして入ってきた理人さんが隣に座ってくる。
「大丈夫ですか?」
「…………」