この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
愛おしいキミに極甘な林檎を
第3章 狙われる雌

「あら、それって自然消滅したんじゃない?
そのくらい放置されていたら別れるって言われてなくても次の恋愛に行っていいのよ」
「でも…、彼氏はそんなことをする人じゃないので信じられなくて……」
すると占い師はトランプのようなシンプルの絵柄が書かれたタロットカードをテーブルの上に並べ始めた。
「うーん、そうね……。彼はあなたの手の届かないところに行ってしまったようね」
「え……?沖縄とか北海道ですか?」
「うふふ、それならあなたの手が届くでしょ。どんな意味なのかまでは分からないけど、占いによるとあなたがいくら探しても会うことは不可能な状態を指しているわ」
私の手の届かないところ……。
他の女ができたから、私が近づけないという事……?
それともお金を払っても行けない遠い場所と言ったら、まさか……―――――

