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愛おしいキミに極甘な林檎を
第18章 この愛の行方は……
話を聞いていたらソラ先輩の顔を早く見たくなってきた。
きっと、ちゃんとしたものをまた食べていないんだろうな……。
会えない寂しさで潤んだ目を隠すように自分のカップを洗った。
金曜日の会社帰り。
しばらくタクシーだったけど、今日迎えに来たのは理人さんだった。
車に近づいて窓をコンコンと叩いて開けてもらう。
「理人さん……。彼氏に会って結婚について話がしたいので時間をください」
「この前は風子さんの恋人に借りがあって黙っていただけですよ。僕は風子さんより千十郎様のご意見を優先させていただきます」
「そこをなんとかお願いします」