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愛おしいキミに極甘な林檎を
第18章 この愛の行方は……
手を合わせて必死にお願いすると理人さんは深い溜息をついた。
「では、午後九時までですよ。会社の飲み会があると千十郎様には言っておきますので」
「ありがとうございます!」
「もしその時間を越えたら本当のことを言いますから時間厳守でお願いします。……まったく、僕は何をやってるのやら」
「えへへ。理人さんなら話が通じるって思ってました。……これ食べてください」
昼間にコンビニで買った小さなチョコレートをお礼に渡した。
「安いお礼ですね。風子さんの我儘には困ってしまいます。……ほら、あと三時間と少ししかないですよ」
早く行けと手を振られてから足早にソラ先輩の家へと向かった。