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愛おしいキミに極甘な林檎を
第19章 誘惑と片思い


隠れて着替えてみるとブラジャーに納めた胸が苦しかった。


そこを気にしているといきなり那砂さんに覗かれてにっこりと笑顔を作られる。



「やっぱ、似合ってる!谷間も強調されて見えていいと思って盛れるブラにしておいたのよ」


善意は嬉しいけど、体を気にされるのが恥ずかしくて苦笑いしていた。


「そういえば掃除機を掛けたくて全身鏡を廊下に出しておいたの。今取りに行ってくるね」



部屋から出て行ってホッと一息ついた時、

「おもーい!風子ちゃん、手伝ってぇ~!手がやばいから早くー!」

っと助けを求められた声が聞こえて仕方なく廊下へ向かった。


全身鏡はそんなに重くないし、すぐに済むだろうと思って何も羽織らず出ていく。



那砂さんがいるところへ行って一緒に全身鏡を持とうと時、理人さんがちょうどやってきた。


「何をドタバタしてるんですか。……って、風子さん!?」

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