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第20章 秘密の時間に愛されて…

「乙羽と塑羅緒くんじゃないか。二人もここに来るのがこの日だったんだな」



「課長！？どうしてここに！？」


「この前の休憩時間、乙羽はここのホテルに行くと言っていたよな。
オレも同期のみんなと旅行に行く予定だったんだが、場所が決まらなかったから参考にさせてもらったんだ」


背後にいるソラ先輩の笑顔が怖い。

その後ろにいる理人さんからも重圧を感じる。


会ってはならない人たちが総集合してしまった。

この瞬間を目にした私は凍りついていた。



「水着姿も綺麗だ」


理人さんがソラ先輩に話し掛けた隙に課長が私だけに聞こえる声量で言った。


褒められたのが嬉しくて口元を緩めた私は、ありがとうございますっと頭を下げて返事をする。