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第20章 秘密の時間に愛されて…

「同期の人と来たと聞きましたが、郁哉さんは今はひとりなんですか？」


「それが一緒にきた人達とはぐれてしまってな。一人でうろうろしていたところだ」


探偵に頼んで調べてもらった時に課長のことを好きな女がいると聞いていたからその人ときているのかな。


最近課長とは疎遠になっているからきっとそうに違いない。



「はぐれてるなら早く探した方がいいですよ。課長のことを待ってると思います」


「いや、ここに泊まるから大丈夫だ。それに男だけの旅行だからみんな割と自由にしている」


あれ。仲の良い同期って男の人だったんだ。



話してるうちに前、後ろ、横とイケメンの三人に囲まれていることに気づく。


グループでいる他の女から向けられる冷ややかな視線が刺さってつらい……。