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愛おしいキミに極甘な林檎を
第20章 秘密の時間に愛されて…


「あの……私、後一回スライダーで遊んできますね」


口実を作ってその場から逃げ出した。


とりあえず本当に滑りに行った後、ソラ先輩を探す。


プールを歩いていると肩をトントンと軽く叩かれて後ろを振り向く。


「ひとりで怖かったですソラ先輩。あ……、課長……」


「甘えるような事も言うんだな。部下の時のしっかりした顔とは大違いだ」


上司に恋人モードの自分を見られて恥ずかしくなる。


「みっ、見なかったことにしてください!」



「それはできない。……首のところで縛ってる水着の紐が解けそうだからな」


「え!?気づかなかったです。ありがとうございます」


後ろに手を回すと紐が緩んでいて、今すぐ縛り直すために大きな柱の後ろに隠れた。


「代わりに縛ってやるぞ」

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