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愛おしいキミに極甘な林檎を
第3章 狙われる雌

陸田さんが私と課長のことを怪しむように見て聞いてくる。

「いいえ、特に何もないです」

私はその疑いをさらっと流すように笑って答えた。



土曜日。今夜は職場の人達との飲み会。

酒を注いで回っていてあまり飲んでいない。


そもそも私は酒に弱くて酔うと理性をなくす。

だから飲み過ぎるなとソラ先輩に注意されてから極力控えるようにしていた。



「ねぇ、乙羽さん」

席に戻ると隣に座っている陸田さんに話し掛けられる。


「二次会から営業課と合同で飲むらしいよ。そんなに飲んでないようだから乙羽さんも来なよ」


「私までいいんですか?」


「もちろん。同じ会社なんだし、遠慮することないから。営業課の人にとっても若い女の子がいた方がいいでしょ」



営業課か……、どんな人がいるんだろう……。

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